事業年度(決算時期)とは
会社は決算をしなければなりません。決算は1年以内で区切った期間にしなければなりません。その期間を事業年度といいます。
事業年度は定款の任意的記載事項とされています。つまり、定款で定めても定款以外で定めても構いません。
事業年度は自由に設定することができます。事業年度の区切りとなる期間を決算期といいます。会社の設立後最初の事業年度(初年度)の開始の日は、会社の設立の日とされています。
決算時期の決定は、次のような観点から行ないます。
- 会社設立時期を基準とする。
設立後間もないと、すぐに確定申告をする必要があるためです。
例えば、7月1日に会社を設立し、決算時期を7月末日とすると、会社を設立してすぐに決算をして確定申告をしなければなりません。
7月1日に会社を設立し、決算時期を翌年6月末日とすると、ほぼ1年間決算時期を先延ばしすることができます。 - 会社の繁忙期を避ける。
会社は決算月から2か月以内に確定申告書を税務署に申告する必要があるので、繁忙期と重なると通常業務に支障が出る可能性があるためです。 - 国の会計年度に合わせる。
日本国の会計年度は、毎年4月1日から翌年3月31日です。
社会一般的にはこのタイプの3月決算が多いようです。